累代飼育を楽しむ為の最初のステップ  がペアリングです。選別した優良♂と♀  を交尾させ、次世代で親越えの素晴らし  い成虫を羽化させます。優良な遺伝子を  絶やさないで、自分の好みの形状で羽化  する確立を上げていくことが最大の楽し  みと言えるかもしれません。


 一般的に♂は羽化から3ヶ月、♀は羽 化から半年で生殖機能が成熟すると言わ れています。あくまでも目安ですので個 体差はあり、特に大型になればなるほど 成熟までの期間が掛かるようです。 また、越冬を1度経験させた♀の方が沢 山産むと言われます。これは成熟期間も 長くなりますし、冬眠から目が覚めた後 は食欲も旺盛で体力が蓄えられること。 気温や湿度も産卵に適しているためでは ないかと自分は考えています。この考え で逆算すると、前年の秋までに新成虫を 購入し、越冬を経験させてから5月ごろ にペアリングを開始するのが理想だと思 えます。

 下記の表は、ペアリングに際しての目 安となるペアサイズ表です。大きさが極 端に違うと、♂が♀を挟んだりなどの不 慮の事故が起こったりする可能性もある ようですが、あまり神経質に考える必要 は無いようです。あくまでも目安として お考えください。ただし、大型個体を目 指す方は大型のペアでペアリングさせた 方が羽化してくる個体も大型化するよう です。これも遺伝による効果でしょう。

ペアリングサイズ表 ♂50o−♀30o ♂60o−♀35o ♂65o−♀40o ♂70o−♀45o ♂75o−♀48o ♂80o−♀50o


 ペアリングですが、飼育ケース(小) に マットを入れ、エサ皿をセットするだけ の簡単なものです。マットは少なめで良 いです。あまり深くすると♂と♀の出会 いの確率が下がる場合があるかもしれま せん。ペアリング期間は、2週間もあれ ば問題ないです。エサ皿の下で♂♀が仲 良く一緒に居たり、エサ皿の上で仲良く 一緒にエサを食べていれば交尾は完了し ていると思います。あくまで自分の感覚 ですが、♂はケース内を活発に動き回る ようになり、♀は食欲が旺盛になりエサ の減りが早くなれば交尾が済んでいる気 がします。 ベテランの方の中にはハンドペアリング と言われる技法もあるようです。小さな 丸い容器に♀を入れ、♂を上に乗せるこ とにより♂の性欲を刺激し交尾させると いう方法です。利点は交尾の確認ができ ることと、♀が♂のフセツを挟んだり、 ♂が♀を挟んでしまう事故を未然に防げ ることだと思います。また、ペアリング シーズン以外でもペアリングをさせる方 法もあります。冷蔵庫を使った擬似冬眠 で、♀を2ヶ月間ぐらい冷蔵庫で強制的 に冬眠させ、2ヶ月後に温室に入れるこ とにより春になったと錯覚させる方法で す。♀は夏を過ぎてから20℃以下の気 温を体験してしまうと、冬が来るのを感 じて産卵をしなくなる場合があります。 そこで擬似冬眠を経験させて冬が終った と錯覚させてしまうわけです。 しかし、趣味で楽しむ方には、あまりお 薦めできません。飼育スペースも限られ てくると思いますし、産卵の時期が異る 幼虫を管理するのは大変です。温度管理 も少なからず違います。常温飼育の方や 複数の温室を設置できない方が多いと思 いますので、ブリードシーズン以外の幼 虫採りは控えた方が無難です。また上記 の方法も裏技的要素もありますので、あ る程度の経験を積んでから実践するか、 経験豊かな方のアドバイスを受けてから 実践してください。